オーダースーツについて興味がある方は「GINZA Global Style(グローバルスタイル)」という会社は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
かなり広告・宣伝に力を入れており、「オーダースーツ」などで検索していると、ターゲティング広告でいたるところに「2着48,000~」とか書かれたグローバルスタイルの広告が表示されます。
もし広告の内容どおりであれば「1着24,000」からオーダースーツが購入することができることになるので、かなりコスパはよさそうな気がしますが、ネット上では「グローバルスタイルは最悪」というレビューも多々あります。
この記事では、「グローバルスタイルのスーツって実際コスパいいの?」
と疑問を持っている方に向け、コスパ的な観点からグローバルスタイルのオーダースーツについてチェックしていきましょう。
グローバルスタイルについて
グローバルスタイルの会社概要
まず、グローバルスタイルを知らない人のために、会社について確認しておきましょう。
正式な会社名は「タンゴヤ株式会社」で、1949年設立ということなので、意外なことにもかなりの老舗であることがわかります。
広告での印象はおしゃれでこなれた感じの店舗やスーツを取り扱っているイメージだったので、実は老舗だったというのは驚きました。
とはいえ、創業以来長らく毛織物卸商として経営しており、「グローバルスタイル」としてオーダースーツ専門店を出店しだしたのは2009年のことです。
その年以降ほとんど毎年のように2,3店舗を出店し、現在では全国で20店舗を超える規模になっています。
この規模は、「オーダースーツSADA」や「DANKAN」などに比べておよそ半分程度の店舗数でありますが、セールによる知名度は抜群に良いと思います。
グローバルスタイルの口コミ
そんな急拡大中のグローバルスタイルですが、口コミでは賛否両論です。
下のようにいい意見もあれば…
アンチが多い?個人的には二重いや花丸!
口コミを見ると、やたらと、接客が悪いと言う口コミが目立つ。
出典:グローバルスタイル(オーダースーツ)の口コミ・評判 | みん評 (minhyo.jp)
商売敵の嫌がらせ?と思うものも。
ちなみに、私が行くなんばスカイオ店のスタッフは極めて丁寧な対応。
私はこれまで、同店舗で6着仕立てていますが、スタッフの生地やスーツに関する知識はまちまちで「頼りないな…」という印象のスタッフが居ることも事実。
ただ、気配りや姿勢態度は、口コミの様なものでは全くなく、非常に丁寧という印象…と言うことで、接客の☆は3つ。
品揃えは非常に多いですが、薦められるのは、高額な生地ばかりであるのが玉に瑕。
本当に生地の知識があるなら、高額な生地の紹介と併せて、コストパフォーマンスの優れた生地も紹介しながら、幅広い説明をしてほしい。
仕立ては、値段相応という感じ。
…まぁ、パターンオーダーですから…
長々と書きましたが、総じて私は大満足しています。
これからもここなんばスカイオ店で仕立てたいと思っています。
なかなか辛辣な意見も…
広告は嘘ではないが、、、
2020年2月に広告(2着で¥48,000〜)を見て予約し、関東にあるお店に行きました。
出典:グローバルスタイル(オーダースーツ)の口コミ・評判 | みん評 (minhyo.jp)
初めてでしたので、お試しにオーダーして製品を見極めるのが1番の目的でした。
“広告の2着で¥48,000円でお願いしようと思ってますので、生地を見せて下さい”とお願いしたところ、生地は数十〜百はあろう中から
“こちらからお選び下さい”と4種類の生地を見せられました。
唖然としましたが雨の日用、汚れる作業用と割り切って、その中から選びました。
仕上げに1ヶ月以上かかり◯月◯日お届けと日にち指定があり、当日は家で待機してましたが、待てど暮らせど届かず翌日に店舗より連絡があり“遅れてしまって申し訳ありません、あと数日後に到着予定です”との連絡がありました。
届いたスーツも中国レベル(選んだ生地で中国で裁縫→店舗→客の流れです)で安かろう悪かろうです。
製品も店員の教育レベルも低いので二度と利用しません。
広告は客引きの為のエサで、他の人が書いてる通り訪問したら次から次へと理由をつけて高い金額のスーツを買う羽目になります。
それならば最初からそれなりのお店にお願いした方が、しっかりとしたスーツが買えます。
ご注意あれ。
口コミを確認したところ、悪い意見がかなり目立ちますが
- スーツの縫製がひどい
- 店員の接客が悪い
- 2着4万円台のセールに行ったら結局高い生地しかまともなものがなかった
などが主な悪評になります。
グローバルスタイルのスーツについて
さて、それでは「グローバルスタイル」が取り扱うオーダースーツがどのようなタイプのスーツなのでしょうか。特徴を見ていきましょう。
オーダータイプはパターンオーダー
一般的にスーツを制作する際は主に
- パターンオーダー (コスト:低)
- イージーオーダー ↓
- フルオーダー (コスト:高)
の3の縫製方法がありますが、「グローバルスタイル」が採用しているのは最もコストの低い「パターンオーダー」になります。
パターンオーダーとはあらかじめ見本の型が準備されており、客のサイズに応じて最も近い型を選択したうえで、サイズの微調整を行います。
簡単に言えば、既製品の服を若干調整したようなものなので、体型にあう型が無ければそもそも完全にフィットするスーツを作ることはできないでしょう。
ちなみに別の大手でいうと、「オーダースーツSADA」がフルオーダー、「ダンカン」がイージーオーダーとなっています。
2着で4万円台のセールを頻繁に開催
「グローバルスタイル」といえば、「2着48,000(47,000)円」のセールですよね。
開催されていないときは無いんじゃないか?というぐらいに頻繁に開催されている印象を受けます。
本来であれば1着38,000円のスーツが2着買うと48,000円程度(1着あたり23,000円程度)に割り引かれるお得なセールです。
一度に2着必要とする人は就活生や新社会人など限られるかもしれませんが、友達や家族でそれぞれ1着ずつ買っても割引が受けられます。
こう書くと「めちゃくちゃお得やん」と思われるかたもいるかもしれませんが、当然デメリットがあります。
実際に私が体験したグローバルスタイルの店舗に行かないとわからないデメリットについては後述します。
スーツの納期は約1か月
グローバルスタイルでオーダースーツを作る場合は納期に一か月ほどかかります。
お急ぎの方は納期が約2週間となる「スピード仕上げ」というサービスを検討してみてください。
オーダースーツは納期に1か月程度要することが普通ですが、2週間の納期はオーダースーツとしては激早です。
ただしこのサービスは、店頭渡し限定、着数限定など条件があるので、入学式やイベントまで時間が無いという方はまず店舗まで問い合わせてみてください。
オーダースーツの保証について
グローバルスタイルでは安心してオーダーができるよう2種類の保証制度があります。それぞれ見てみましょう。
無料仕立て直し保証
オーダースーツの仕上がりのイメージに納得できない場合や、採寸から仕上がりまでに体型が変わった際に無料で仕立て直しができるサービスです。
ただし、仕上がり後、3か月までしか保証されない点が注意しなければなりません。
返金保証
万一仕上がりのイメージが気に入らない場合は、全額返金してもらうことができるサービスです。
ただし、返金保証は受注後3か月後までしか使えません。
あくまで「受注後」から3か月です。「仕上がり後」からではないので気を付けてください。
スーツのオーダーについては、
「受注」→(約1か月)→「仕上がり」→「客に受け渡し」
という流れなので、スーツを受け取ってからおおむね2か月間しか返金保証を使える期間はありません。
そのため、「ちょっと思っていたのと違うな~」とスーツを放置していたらあっという間に保証期間過ぎてたなんてこともあるので注意した方がいいですね。
実際にグローバルスタイルに行ってわかったデメリット
私もスーツを作るためにグローバルスタイルに行ったことがあります。
福岡に住んでいるので、グローバルスタイル天神店に行きました。
なぜ数あるスーツ店からこの店を選んだのかというと、当然「2着48,000円」の広告に釣られてです。
当時2着も必要なかったのですが、1着38,000円なら2着作って48,000円の方がお得じゃないかというまんまと販売戦略に引っかかったのです。
しかし、接客を受ける中で買う気がなくなるくらいのデメリットがあったのでそれらについて説明したいと思います。
低価格の選べる生地が圧倒的に少ない
入店時接客してきたのは人当たりの良い女性の店員さんでした。
「広告で見た2着で48,000円のスーツが作りたいんですけど…」
私がそう来店理由を告げると、その女性店員さんは気まずそうな感じで、
「選べる生地はこちらしかないんですよ」
と示してきたのは数種類(10種類もない)の生地のみ。
しかも地味目な無地柄がメイン。
リクルートスーツならそれで充分なのでしょう。
しかし、いい年したおっさんがそれを着ていたらさすがに恥ずかしいレベル…
さすがに違う生地を出してもらったところ、店員さんが呈示してきたのはなんと、
1着58,000円、2着コンビ価格で78,000円の生地…
一気に価格帯が上がりドン引きしましたが、さすがにその価格帯の生地は上質だったのでつい買いそうになりました。
しかし、本来の目的が「低価格のオーダースーツを作りたい」というものであったので、ぐっとこらえました。
冷静に考えると、1着58,000円のスーツは私にとってはコスパ悪すぎです…
最安スーツは選択できる生地のグレードが低い
2着48,000円のスーツで選択できる生地は柄的にも地味ですが、素材のグレードも当然低いものでした。
選べるのはウール40%/ポリエステル60%などの安価な生地であり、高級感は感じられませんでした。
1着換算で24,000円のオーダースーツにそこまで求めなくてよいという意見もあると思いますが、1着単品で買うと38,000円ですからね…
店を選べば3万円程度でウール100%のオーダースーツが買えるのに、あえてここで買うのはちょっとコスパ悪いなあという印象を受けざるを得なかったです。
結局、
・低価格で選べる生地が少ない
・良い生地を選んだらめちゃくちゃ高くなる
・2着セット価格じゃないとかなり損した気分になる
ことからスーツを購入することなく帰りました。
グローバルスタイルのスーツはコスパ的に買いか?
グローバルスタイルは2着4万円台~のフェアでかなりお得感を感じさせますが、まともな生地のスーツを作ろうとすると2着7,8万~の価格になってしまいます。
そのため、生地には特にこだわりなく、「とりあえずオーダースーツを作ってみたい」という方に対しては低価格で作成できるので魅力的だと思います。
ただ、「オーダースーツのSADA」や「ダンカン」であれば2万円程度というより安い値段でオーダースーツを作ることができるので、そちらの方がコスパ的におすすめできます。
「せっかくオーダースーツを作るならよい生地で作りたい」という方に対しては、
3万円程度でウール100%/Supper100の生地でオーダースーツが作ることができる「Suit ya」がおすすめで私も良く利用しています。
こちらは採寸はセルフで行う必要がありますが、ネットだけで注文が完結するので、気楽に作ることができます。
ぜひ興味がある方はリンクの記事も読んでみてください。